N. K.

以前つとめていた旅行代理店は、1年のうち4分の1から3分の1くらいは家に帰れない仕事だったんです。接客業は大好きだし、あらゆる経験をさせてもらえる楽しい職場でしたが、ずっと働き続けるには自分の健康も大切にしていかなければと思うようになり、自宅の近くで働ける山路フードシステムに転職を決めました。2014年のことです。

一番のやりがいは、頑張ったら頑張った分だけ待遇面できちんと評価してくれる点ですね。入社当初は湘南キッチンファクトリーの配送からスタートしたのですが、「まずは数字で結果を出そう！」と決めて、新規開拓、配送ルートの効率化、業務改善など、利益率が少しでも向上するよう主体的に取り組んできました。また、調理経験はまったくありませんでしたが、配送の合間に少しずつ手伝いながら覚えていきました。その結果、入社3年目で伊勢原事業所（現・伊勢原デポ）の所長を任され、約5年間、20名から30名のマネジメント経験を積ませてもらいました。2021年からは社員6名、パート約100名が在籍する大和事業所で所長を務めています。

大和事業所では、主に一般食を毎日4500食から5000食、座間市の中学校6校の給食を約1000食作っています。チームワークあってこそ成立する仕事ですので、毎日できるかぎり全員と顔を合わせて、一言でも声をかけるように心がけています。あとは極力、怒らないように。上の人が嫌な顔をしていると、みんなが嫌な気持ちになってしまうので。ただ、まだ人間ができていませんので、あくまでも「心がけている」ということですが……。従業員の皆さんが前向きに喜んで働けるよう、日々努めています。

決められたお届け時間に向けて、手が足りないところはないか、次の作業をする人がすぐにとりかかれる準備が整っているかなど、すみずみまで目配り気配りするのが私の役目です。配送エリアは大和、座間、厚木、相模原、横浜と広範囲にわたるので時間との戦いですが、「雨の日も風の日も、ちゃんと届く」という日々の積み重ねが、お客様からの確かな信頼につながっていると感じますし、それを毎日みんなの連携プレーで実現していると考えると、山路ほどチームワークを磨ける会社って、なかなか無いのではないかなと思います。

午後は、回収された容器の洗浄と翌日の仕込みです。洗浄が終わるまでに、翌日の仕込みも行います。社員が全員そろう15時半から16時ごろに夕礼を行います。

以前は長男が高校野球を頑張っていたのでよく応援に行っていましたが、今はもう引退してしまいましたので、愛犬のフレンチブルドックと散歩に出かけるのが日課です。家の料理は、完全に妻におまかせですが（笑）、仕事がある日も含めて、家族そろって夕食をとれるのは嬉しいものです。